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日本建築史 | |
日本建築史 建築物 円覚寺舎利殿 時代区分 鎌倉 所在地 神奈川県 |
円覚寺 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 円覚寺(えんがくじ)は神奈川県鎌倉市山ノ内にある禅宗の寺院で、臨済宗円覚寺派の大本山である。山号を瑞鹿山(ずいろくさん)と称し、寺号は詳しくは円覚興聖禅寺(えんがくこうしょうぜんじ)という。本尊は釈迦如来、開基は北条時宗、開山は無学祖元である。なお、寺名は「えんがくじ」と濁音で読むのが正式である。また、沖縄県にも円覚寺があった(戦災で消失)が、こちらは「えんかくじ」である 鎌倉時代の弘安5年(1282年)に鎌倉幕府執権北条時宗が元寇の戦没者追悼のため渡来僧の無学祖元を招いて創建した。北条得宗の祈祷寺となるなど、鎌倉時代を通じて北条氏に保護された。鎌倉五山の第二位。 JR北鎌倉駅の駅前に総門がある。現在も禅僧が修行をしている道場があり、毎週土曜・日曜日には、一般の人も参加できる土日坐禅会が実施されている。かつて、夏目漱石、島崎藤村もここに参禅したことが知られる。 舎利殿(国宝)神奈川県唯一の国宝建造物で、境内の奥に位置する塔頭(たっちゅう)正続院の中にある。「塔頭」とは禅寺などで、歴代住持の墓塔を守るために作られた付属寺院のことを指し、正続院は開山無学祖元を祀る、重要な塔頭である。舎利殿は入母屋造、柿(こけら)葺き。一見2階建てに見えるが一重裳階(もこし)付きである。堂内中央には源実朝が宋から請来したと伝える仏舎利(釈尊の遺骨)を安置した厨子があり、その左右には地蔵菩薩像と観音菩薩像が立つ。この建物は、組物(屋根の出を支える構造材)を密に配した形式(「詰組」という)、軒裏の垂木(たるき)を平行でなく扇形に配する形式(扇垂木という)、柱・梁などの形状、花頭窓(上部がアーチ状にカーブした窓)や桟唐戸(さんからど、縦横に桟をはめた扉)の使用など、細部は典型的な禅宗様になる。元から円覚寺にあったものではなく鎌倉市西御門にあった尼寺太平寺(廃寺)の仏殿を移築したもので、15世紀の建築と推定されている。和歌山・善福院釈迦堂(国宝)や山口・功山寺仏殿(国宝)などと共に鎌倉時代後期の禅宗様建築を代表するものとして、評価は高い。通常は非公開で、正月3が日と11月3日前後に外観のみが公開される。 |
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