1級建築士製図対策室
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試験の概要 製図の準備 実力養成法 実践カリキュラム
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【合格学習法 1 エスキース】


 設計製図の試験では、課題文から設計条件を理解し、平面プランを作成。その平面プランを見ながら作図することになりますが、ここ数年は、計画力、製図力はもちろん、課題文の読解力を要するものが多く、読み違えると求められている主旨とは異なる設計になり、大きな減点、失格になることも多いようです。

 計画力を養うためには、日頃から公共性の高い建築物(図書館、美術館、事務所ビル、コンビニ、病院、その他商業施設など)に積極的に出かけ、その建築物を平面的に捕らえ、人や物の動線をあなたなりに評価することで基本的な考え方を身に付ける手助けになると思います。日頃から意識して建築物を見るように心がけておきましょう。


【合格学習法 2 トレース】

 製図力を身に付けるには数多くの図面を書くことです。答案例等を見ながらトレースから始めてください。このとき、次のことに注意しながら作図することが大切です。

1.スケール感を養う。
平面図のスケールは、1/200です。この1/200の図面上で室の広さの感覚、例えば、約50u(7m×7m=49u)は、この程度の広さ、また、200mm程度の壁厚はこの位だという感覚を掴むようにする。

2.線の濃さ
 メリハリのきいた説得力がある図面を書くには、それぞれの部分に応じた線を引くことが大事です。平面図においては、壁や柱など切断面を濃く書き、他の線と区別すること。一本一本の線が持つ意味を濃淡で表現することがメリハリのある図面ということになります。

3.線の引き方
 図面の線は、水平線は左から右に、垂直線は下から上に引きます。三角定規の右側で上から下に垂直線を引く人がいますが、この引き方では図面がうまくなりません。書き慣れないと違和感がありますが、下から上に引くことで線の濃淡表現が身につき図面も汚れなくなります。線は、「鉛筆を回しながら引く」という表現をよく耳にされると思いますが、これは均一の線を引くための教訓です。鉛筆をクルクル回しながら引くのではなく、鉛筆の芯を均等に用紙に接触させ、むらがなく精度の高い線を引くために回すのです。

4.作図時間
 どれくらいで全図面が書けるのか時間を図る。最終的な目標作図時間は4時間程度ですが、最初は丁寧にごまかさずに作図してください。一本一本の線が何を表現しているのか?壁を書いているのか、タイル目地を書いているのか、確認しながら作図を進めます。

5.各部の表現
 図面の基本的な表現を覚える。壁、柱、建具、階段など図面の表示記号を確認しながら、書き写します。また、設備機器、例えば大便器や浴槽、流し台など、それに家具、植栽の表現は答案例を真似て書き写し、自分の表現方法として覚えるようにしてください。

室名や寸法などの文字については、大きさ、筆圧を統一する。文字は、美しいに越したことはないですが、大きさと濃さを統一すると図面が引き締まって見えます。文字のバランスが悪いと線の精度がよくても図面の印象が悪くなります。印象をよくするためにも文字の練習も重要なことです。

以上のことを作図しながら体で覚えてください。初めて全図面を書かれる方は、6〜8時間、それ以上に時間が必要になるかもしれませんが、作図枚数をこなすごとに製図力は身についていきます。同じ図面を数回書くと時間も早くなり、図面も汚れなくなることが実感できるでしょう。


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