採点のポイント

平成30年設計課題 健康づくりのためのスポーツ施設

「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。平成30年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者9,251人、合格者3,827人、合格率は41.4%という結果がでました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに3,827人の一級建築士誕生、おめでとうございます。

”一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成28年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。”

「採点のポイント」
平成30年設計課題 健康づくりのためのスポーツ施設
(1) 空間構成
@ 建築物の配置計画
A ゾーニング・動線計画
B 要求室等の計画
C 建築物の立体構成等
(2) 建築計画
@ 建築物のパッシブデザインの計画
A 要求室の機能性・快適性等
B 図面、計画の要点等の表現・伝達
(3) 構造計画
@ 建築物の構造種別・架構形式・スパン割り等
A 温水プール室の構造計画
B 振動及び騒音対策
C 地盤条件及び敷地条件を踏まえた構造計画
(4) 設備計画
@ 設備スペース及び設備シャフトの計画
(5) 設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
@ 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」
A 地上3階建てでないもの
B 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
C 建築面積が 1164.8 uを超えているもの
D 床面積の合計が 2,300 u以上又は 2,800 u以下でないもの
E 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
温水プール室、更衣室A、多目的スポーツ室、トレーニングルーム、ダンススタジオ、キッズ用 プレイルーム、更衣室B、健康相談室、コンセプトルーム、エ ン ト ラ ン ス ホ ー ル 、カ フ ェ 、 事 務 室 、 多 機 能 ト イ レ 、 便 所 、 機 械 室 、 エ レ ベ ー タ ー 、 屋 外 テ ラ ス
F その他設計条件を著しく逸脱しているもの

「採点結果の区分」
採点は4段階、T、U、V、Wに区分され、ランクTが合格です。

 ランクT:「知識及び技能」を有するもの
 ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
 ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
 ランクW:設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
 *「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

各採点ランクの割合は、T:41.4%、U:16.3%、V:16.5%、W:25.9% と発表されました。

「合格基準」
採点結果における「ランクT」を合格とする。
 財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)より

標準解答例
試験問題等が建築技術教育普及センターに掲載されました。”試験の透明性を高めるとともに、一級建築士を志す者に対して、習得すべき知識及び技能の目安を示すためのものです。(掲載期間は3年間)” 「学科の試験」と 「設計製図の試験」について、試験問題等と標準解答例が掲載されています。

 建築技術教育普及センター(一級建築士試験 試験問題等)

平成30年設計課題 健康づくりのためのスポーツ施設
問題用紙 答案用紙 合格基準等  標準解答例
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