■平成22年設計課題 小都市に建つ美術館
●「設計製図の試験」合格おめでとうございます!2010.12.16(木)
「設計製図の試験」の日から待ちに待った合格発表が行われました。平成22年の一級建築士「設計製図の試験」は、受験者10,705人、合格者4,476人、合格率は41.8%という結果が出ました。この一年、誘惑に負けず懸命に努力された方だけが手にできる栄冠です。新たに4,476人の一級建築士誕生、おめでとうございます。
採点は4段階、T、U、V、Wに区分され、ランクTが合格です。
ランクT:「知識及び技能」を有するもの
ランクU:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクV:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクW:設計条件・要求図面等に対する重大な不適合に該当するもの
*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
各採点ランクの割合は、T:41.8%、U:27.8%、V:23.5%、W:6.9% と発表されました。
●採点のポイント |
平成22年設計課題 小都市に建つ美術館
一級建築士試験「設計製図の試験」は、「与えられた内容及び条件を充たす建築物を計画し、設計する知識及び技能について設計図書等の作成を求めて行う。」ものであり、その合否判定における平成22年試験の「採点のポイント」、「採点結果の区分」及び「合格基準」は、次のとおりである。
(1) |
空間構成 |
@ |
建築物の配置計画 |
A |
ゾーニング・動線計画 |
B |
要求室等の計画 |
C |
建築物の立体構成等 |
(2) |
意匠・建築計画 |
@ |
要求室の機能性・快適性等 |
A |
図面表現等 |
(3) |
構造計画 |
@ |
構造種別、架構形式及びスパン割等の計画 |
A |
市民ギャラリーの構造計画 |
(4) |
設備計画 |
@ |
空調方式、設備スペース及び設備シャフトの計画 |
A |
収蔵庫の計画 |
B |
常設展示室の照明計画 |
(5) |
設計条件・要求図面等に対する重大な不適合 |
@ |
「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「計画の要点等が完成されていないもの」又は「面積表が完成されていないもの」 |
A |
地上2階建でないもの |
B |
図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等) |
C |
床面積の合計が「1,800u以上、2,200u以下」でないもの |
D |
次の要求室・施設等のいずれかが所定の階に計画されていないもの |
|
常設展示室、市民ギャラリー、ホワイエ、収蔵庫、搬入・荷解き室、エントランスホール、アトリエ、研修室、レストラン、事務室、学芸員室、屋外創作広場、設備スペース、エレベーター、便所 |
E |
その他設計条件を著しく逸脱しているもの |
|
※ 一級建築士「設計製図の試験」合格発表 JAEIC より
|
|
「設計製図の試験」標準解答例 |
平成22年一級建築士「設計製図の試験」の標準解答例が公表されました。「標準解答例は、合格水準の標準的な解答例を示すことを意図したものです。」とコメントされています。
|
財団法人建築技術教育普及センター(JAEIC)
|
■平成22年一級建築士「設計製図の試験」課題発表
小都市に建つ美術館
|
|
|